5000本も6000本もある投資信託。
どうすれば本当に資産が作れる投資信託を選ぶことができるのでしょうか?
今日はその手法に迫ります。
長期投資で資産が作れる投資信託の選び方のポイントは2つです。
- モーニングスターのスマホアプリ『My投資信託』
- 長期投資で資産が作れる投資信託選びの条件
それでは一つずつ見ていきましょう。
この記事の目次
モーニングスターのスマホアプリ『My投資信託』
モーニングスターとは?
ウィキペディアによると…
ウィキペディア
モーニングスター株式会社は、東京都港区に本社を置き、投資信託の格付け評価を中心として、アナリスト等による世界規模の金融・経済情報の提供を機関投資家およびセミプロな個人投資家向けに手がける企業である。2008年に株式新聞社を合併し、株式新聞の刊行元となっている。
とのことで、要は、投資信託の格付け評価や情報を提供している会社ですね。
スマホアプリ『My投資信託』とは?
モーニングスターが提供する、投資信託の運用成績や評価など多くの情報を閲覧できるアプリです。投資信託や株式などの銘柄をウォッチリストに入れて簡単に管理したり、詳しく銘柄を検索・比較したりすることができます。
つまり、投資信託の評価について信頼がおける会社が提供している無料で安全なスマホアプリってことです。
それではいよいよ、長期投資で本当に資産が作れる投資信託を選んでいきますので、まずはここでモーニングスターのスマホアプリ『My投資信託』をスマホにインストールしちゃいましょう。
モーニングスター『My投資信託』の詳細はコチラをクリック
パソコン版のツールもありますが、スマホアプリのほうが条件を設定しやすいと感じました。
長期投資で資産が作れる投資信託選びの条件
スマホアプリ『My投資信託』で条件を設定する
まずは下の図を見てください。
これがモーニングスターのスマホアプリ『My投資信託』で、長期投資で本当に資産が作れる投資信託選びの僕の条件です。
なぜこれが長期投資で本当に資産が作れる投資信託選びの条件なのか、一つずつ説明していきいますね。
データ対象範囲:主要公募投信(DC専用・SMA専用・ETF除く)
これは一般の証券会社でも購入できる投資信託を抽出するためです。
もう一つの選択肢『全て(DC専用・SMA専用・ETF含む)』にすると、例えば、確定拠出年金(DC)で扱われる投資信託も抽出されてしまい、それらは往々にしてある特定の金融機関でしか購入できません。
そうなると金融機関選びも大変になりますので、現在主流なネット証券で購入できる投資信託を抽出するため『主要公募投信(DC専用・SMA専用・ETF除く)』を選びます。
ファンド大分類:バランス型
投資では、1つの銘柄だけを保有するのではなく複数のカテゴリに分散することがリスクを抑える秘訣ですよね。
国内株式、国際株式、国内債券、国際債券、REITなどの各カテゴリの投資信託で分散投資をする場合、カテゴリごとに1つずつ選ぶ必要があります。さらに購入後は、例えば1年ごとのある一定期間でリバランスを自分で行うなどのメンテナンスも必要になります。
これは仕事の傍らでやるにはなかなか大変な作業ですので、1つの銘柄にすでに複数のカテゴリが入っているバランス型を選びます。このバランス型は自動的にリバランスもしてくれるので面倒なメンテいらずです。
投資地域:グローバル型
これも分散投資の1つです。
例えば日本やアメリカなどの地域限定ではなく、できるだけ多くの地域に分散させるためにグローバル型を選びます。これも上のバランス型と同じで、地域ごとの選択やリバランスの手間を省くことができます。
購入手数料:無料
これは投資信託を購入する金融機関によって違う場合があります。
例えば、同じ投資信託でもネット証券では購入手数料が無料でも、ある銀行では数%かかるということがあります。仮に購入手数料が3%だとすると、100% – 3% で 97% からのスタートになり、この購入手数料分が最初から負けていることになります。
あるまとまった資金での一括購入でも積立投資での毎月購入でも購入金額に対する割合でかかってきますので、いずれにしても無料のものを選びます。
信託報酬率:0.54%以下
これは運用中のコストになります。投資信託により高いものと低いものがあります。信託報酬が高いからといって運用成績が高くなるわけではありません。逆もしかりで、信託報酬が低いからといって運用成績が低くなるわけではありません。
20年30年もの長期投資では運用資金が1000万円を超えることもあるかもしれません。投資資金が1000万円の場合、1%の違いは10万円/年もの投資効率の違いになります。少しでも低いものを選びます。
純資産規模:100億円以上
これは、投資信託にどれくらいの資金が集まっているのか、その投資信託の資産規模になります。
なぜ100億円以上を選ぶべきかというと…
過去に、海外のとあるテーマ株の投資信託を保有していたことがありました。最初は数十億円規模だったのですが、そのうち資金が流出したのか数億円規模に減少してしまい、最後には、価格の復活なんて見込めないほどの中身がボロボロな投資信託になってしまいました。
これは下の条件にも関連しますが、純資産規模が減少していく投資信託は非常にリスキーです。
資金がどんどん流出していくということは、ポートフォリオとして組み入れている債券や株式をファンドマネージャーは常に売却して解約資金を作っていく必要があります。これが繰り返されると、投資信託の中身は売るに売れない銘柄の集まりになり、新たな銘柄を組み入れて挽回をはかるどころの話ではなくなります。
最終的には繰上償還に追い込まれる投資信託も出てきます。これでは長期的な投資はできようもありません。このためある程度安心できる規模として100億円以上を選びます。
連続資金流出入:12カ月連続で資金流出入を継続
先ほど資金流出のリスクについて触れました。
やはり安心して長期投資を行うためには、資金が常に流入していて継続した運用ができる投資信託を選ぶことが大切です。
もちろん長期にわたる投資では、市場環境によっては一時的な資金流出が起こることもあります。こういった場合は、数年の期間を見てトータルで資金が流入している投資信託を選びます。
償還までの期間:無期限
長期投資をする上で『無期限』は必須です。
例えば信託期間が10年で、運用開始から3年経過している場合、残りの運用期間は7年となります。これでは長期投資とはいえません。
運用経過年数:3年以上
資金が常に流入状態で繰上償還リスクが低い投資信託を選ぶためには、ある程度の運用実績が必要になると考えています。資金流入の状態を把握するため『3年以上』を選びます。
5つの候補に絞り込めました
ということで、これらの条件を設定して出てきた投資信託は次の5つでした。
これらは長期投資で本当に資産が作れる投資信託の候補です。
ここまでくればもう一息ですね。
- DCニッセイワールドセレクトF(債券重視)
- ダイワ・ライフ・バランス50
- 三井住友・DC年金バランス50(標準型)『愛称:マイパッケージ』
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- iFree8資産バランス
これらの投資信託を良く見ると次の3種類に分類できそうです。
- 債券重視
- 債券と株式の半々
- 8資産への分散
この中なら僕は eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) を選びます。
この理由は次の通りです
- 純資産が多い
- 信託報酬が低い
- 資金が継続的に流入している
- 債券,株式に加えリートにも分散している
どうでしょうか?
数千本の中からあっという間にたった5本まで絞り込めました。
そして、長期投資で本当に資産が作れる投資信託、僕の1本が選べました。
みなさんも条件を変えたりしながら自分の1本を見つけてください。
最後に… 実際に購入するときのポイント
ここまでの条件には出てきませんでしたが、長期で投資を行っていくためには次の2つの視点も重要です。
- 自動積立
- 分配金の再投資
自動積立は一度設定してしまえば、手間いらずになります。自分で購入タイミングを考えることなく機械的に買っていってくれます。
分配金の再投資は成長が成長を呼ぶ複利効果を生み出してくれます。
これらの話題については、またの機会にでも触れたいと思います。
では また~
インターネットでお得に取引!松井証券
ファイナンシャルアカデミー