資産運用

セミリタイアな僕が今でも積立投資を続けている理由

これまでの投資活動を通してサラリーマンをリタイアできる程度に資産を築いた僕が今でも積立投資を続けている理由についてお話します。ぜひ積立投資の魅力を知っていただき、みなさんの資産形成に役立てていただけると幸いです。

積立投資は誰にでもすぐに始められる

誰にでもすぐに始められて将来の資産形成に役立つ、それが積立投資の魅力です。
積立投資は、預貯金など『今あるおカネ』を使うのではなく、給料など『未来のおカネ』を活用する投資方法です。もしいま預貯金がなくても、これから生まれるおカネで投資をしていくので誰にでもすぐに始められます。

また、毎月の積立額も100円などの少額から始められるので、資金的なハードルも低く本当にすぐに始められます。

それゆえに少し戸惑う人もいるかもしれませんね。
今は数十年に1度のような災害や危機が数年単位で繰り返されていますので、投資対象の価格が下がったらどうしようと不安に思うことがあるかもしれません。

投資といえば普通は、1万円で買った投資対象の価格が1万2000円になればプラス20%で、逆に8000円に値下がりすればマイナス20%と投資成績を判断します。ですが毎月のように定期的に買い続ける積立投資では、投資対象の値動きと投資成績が必ずしも一致しているわけではありません。積み立てている投資対象の価格が、ある時点で、上がっているからといって必ず利益が出ている、下がっているからといって必ず損をしている、というわけではありません。

このあたりの仕組みは、次の『ドルコスト平均法』で説明していきます。

積立投資での積み立て方法『ドルコスト平均法』

ここでは積み立て方法のひとつである『ドルコスト平均法』について説明していきます。

ドルコスト平均法の大きな特徴は次の2つです。

  • 値下がり後はスピード回復
  • 右肩上がりではリターン薄

値下がり後はスピード回復

ドルコスト平均法では、毎回、一定金額を積み立てていきます。
たとえば毎月1万円などの一定金額で同じ投資信託を買い続ける、ということです。投資信託の基準価格が安いときには購入できる口数が増えますし、基準価格が高いときには購入できる口数が減ります

投資信託の基準価格は日々上下に動いていますので、口数が多くなる月もあれば少なくなる月もあります。これを長期間繰り返していくと、買付単価の平均は少しずつ下がっていきます。この理由は、安値で買ったときの口数が多い反面、高値で買ったときの口数は少ないからです。

このように平均買付単価が下がるということは、積み立てている投資信託の基準価格が、ある期間に値下がりをしていて底を打って上昇に転じた場合、仮に基準価格が下げ始めたときの水準まで戻らなかったとしても、投資元本は回復できます。これがドルコスト平均法の最大の効果です。

右肩上がりではリターン薄

投資は基本的に値上がりを前提にしている、ということはいうまでもありません。
しかし、投資信託の基準価格は日々上下に動いているとはいえ、時間の経過とともに右肩上がりに上昇していくなかで積立投資をすると、平均買付単価は徐々に高くなっていきます。

仮に、投資開始時点で一括購入した場合と比べると、リターンは薄くなってしまいます。

ドルコスト平均法による積立投資では、大きく下げたあと底を打って上昇に転じるという局面では、スピード回復という強みを発揮しますが、右肩上がりの上昇が続く局面では、一括投資に比べリターンは薄くなってしまいます。

セミリタイアな僕が今でも積立投資を続けている理由

投資は将来の成長を期待して行うものです。
このため毎月一定額をコツコツと積み立てていくより、いま全資金を投じたほうが最終的なリターンは大きい可能性もあります。

しかしそれでも、積立投資は個人の資産形成には有効な投資方法だと考えます。

マーケットは常に上昇し続けるものではなく上がったり下がったりを繰り返します。実際にリーマンショックやコロナショックなども起こっています。大暴落が起こると投資をやめてしまう人も多くいます。1回の暴落で投資に懲りてやめてしまっては、なんの意味もありません。

ドルコスト平均法は長く続けることによって効果を発揮します。
それゆえ積立投資は暴落ショックに耐えられる投資法です。

ある一定額の購入を続けることで、基準価格が下がったときは口数を多めに買えるので、どこか嬉しい気持ちが生まれます。このように下がった局面では、より多くの口数を仕込んでいますので、値上げに転じたときの資産の増え方は一段と速くなります。

つまり積立投資は、下がっても落ち込むことなく、むしろ、楽しく続けられて資産形成に役立つのです。

これが今でも僕が積立投資を続けている理由です。
これまでの投資活動で築いた資産とこれから生まれる『未来のおカネ』を、コツコツとタイミング分散させるために積立投資をしています

これから投資を始めたい人、すでに投資をしている人、ぜひ積立投資についても考えてみてくださいね。

では また~